教えて!!unuiのLyric第4回に取り上げるのは
生物シリーズ第6弾 全体で20曲目の「メルルーサmelancholy」です
メルルーサはタラ目メルルーサ科の深海魚で
"銀むつ"などの別名でスーパーに並ぶこともあった
白身魚として食卓になじみのある魚ではあります
しかしながらメルルーサとして認識されていることはまずありません
そんなメルルーサを女の子になぞらえて
他の誰かを自分の中に見るのではなく
"私は私として見てほしい"と願う感じの歌詞に仕上げてみました
それでは順を追って歌詞を見ていきましょう
食卓に並ぶ 美味しそうな白身魚
何の魚かは あまり誰も気にしない
そんな魚にも 与えられた名前がある
その魚の名はメルルーサ
導入部分ですね
ここで何かの白身魚として扱われている
メルルーサという魚を紹介しています
あなたの好きな歌い手さん
ちょっぴりハスキーなボーカリスト
私は声が似ているとよく言われるの
ここで定義付け1:"あなたの好きな歌手の声"="私の声"
あなた 私 好きと言う
この声も笑顔で聴いてくれる
私はそのことに幸せを感じるの
ここで定義付け2:"あなたが好き"→"私の声"
でもあなたと過ごすとき
私以外の存在が
完全には消せないと思うとき憂鬱
定義の1と2より私とあなたが一緒に過ごすとき
"あなたが好き"→"あなたの好きな歌手の声"
という事実が拭えなくてメランコリーになってしまうんですね
私は本物のメルルーサ
鱈等の代わりでは決して無い
その先にある声じゃなく
私の言葉だけを聴いていて欲しい
ここで導入部と絡めて誰かの代わりじゃ嫌だというのを願う感じにしてます
メルルーサに例えているので"誰か"という言葉に"鱈等"という漢字をあててみました
1番の歌詞は"声"が主題となっているので"言葉"で締めてます
あなたの好きな女優さん
清楚な感じのお嬢さん
私は顔が似ているとよく言われるの
ここで定義付け3:"あなたの好きな女優の見た目"="私の見た目"
あなた 私 好きと言う
かわいいねって誉めてもくれる
私はそのことに喜びを感じるの
ここで定義付け4:"あなたが好き"→"私の見た目"
でもあなたの見つめる先に
本当の私がどれだけ
居るのかなと思ってしまうとき憂鬱
定義3と4よりあなたが見ているのが本当の自分自身ではなく
その女優さんに似ている人としてではないか
ということを考えてしまってメランコリーになってしまってます
私は本物のメルルーサ
真鱈の代わりでは決して無い
その先にあるモノじゃなく
本当の私だけを見ていて欲しい
ここもメルルーサに例えて本当の自分を見て欲しいと言ってます
ここではその女優さんを指す"その人"という言葉に対し
"真鱈"という漢字をあててみました
2番は見た目が主題なので"見ていて欲しい"で締めました
あなたと重なるときに
誰かと重ねているのが
透けて見えてしまったそんなとき憂鬱
この部分は言わずもがなですねw
"透けて見えて"という言葉は一応"スケトウダラ"を意識してたり…
私の名前はメルルーサ
他の魚の名前で呼ばないで
鱈等の代わりとしてじゃなく本当の私を
"他の魚"は"他の人"と読ませます
ここで誰かと重ねているというのをはっきり意識してしまう出来事が
明確になります
要はコトの最中に他の人の名前が相手の口から出てきたんですね…
私はいつの日も私なの
あの人の代わりに抱きしめないで
いつもいつまでもどんなときでも
本当の私を抱きしめていて
曲はここで半音上がって転調します
それに伴いここではメルルーサのフィルターを外しています
"あの人"=前出の"他の魚"ということになります
主人公の一番言いたかった部分がここになりますね
深い海に住む 私はそうメルルーサ
本当の私を嫌いにはならないで…
誰かの代わりではなく本当の自分を見て欲しいんだけど
本当の自分を果たして好きになってもらえるのか不安という心境で最後は締めてます
代用魚として扱われるメルルーサと自分を重ねる形で
主人公の想いを歌詞にしてみた「メルルーサmelancholy」
この辺の情景も踏まえて聴いていただけるとより楽しめるのかなと思います
歌詞についてもうまくまとまったので自分の中で気に入ってますが
何よりもtatmosさんのアレンジがお気に入りです
数多くの曲をアレンジしていただきましたが
アレンジだけをみるとこの曲が一番のお気入りですね
この曲も入った「たのしい生物のじかん」のCD2枚をボーマス9にて頒布させていただきましたが
欲しかったけど来られなかった方や
その時に興味を持っていただけたという方も居るかな…と思います
そんなニーズに応えるべく委託販売を検討中です
もし出来る運びになりましたら案内させていただきますのでよろしくお願いします
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